建宗寺について
建宗寺(けんそうじ)は「尾張徇行記」には創設不伝とありますが、報告によれば「平安時代は天台宗、鎌倉中期より禅宗に転派したもの」と、もともとは平安時代に遡ります。
そして、室町時代、松葉城主の安井将監秀勝(霊光院殿安叟一明(居)士)が、文明三年(1471)安井家の菩提寺として正式に永平侃禅師を招き法地開山とし、この地域の古本寺となりました。
陶屋禅師を初代とし、常安寺の末寺となり、爾来500年、当住職で27代目となる」と、大治町史にございます。
宗派・本尊
禅宗:曹洞宗(派)
本尊:釈迦牟尼仏 木仏坐像(鎌倉後期作・文化保護財)
主な寺宝
1.安井将監位牌 慶長初期の作
(県文化保護)
2.涅槃像(桃山時代の作)
3.仏画 三尊仏など(本尊を除く)
年間行事予定
4月29日 春の永代経
8月1日 盆施食
10月初旬の日曜日 秋の永代経
建宗寺境内のご案内


伽藍
曹洞宗の本山である永平寺は伽藍が整っておりその中心建物は七堂伽藍(しちどうがらん)と呼ばれます。これは中国禅宗の様式に由来するもので、永平寺のように古式に準じて整った伽藍を備える寺院は全国でも数少ないといわれます。
永平寺には仏殿・法堂・庫院・東司・浴司・僧堂・山門があります。建宗寺には山門・廟堂・本堂・開山位牌納骨堂・庫裏(学房・東司・浴司等)があります。本堂内に本尊が祀られ仏殿・法堂を兼ねています。
本堂では檀信徒の春秋の永代経勤行始め、夏には施食会を行っています。
葬儀、年忌法要、仏前結婚式、納骨式などを行います。

廟堂
死者を祀る建物をいいます。建宗寺では本堂内の納骨堂とは別に宗旨宗派の隔たりなく多くの方のご先祖様の遺骨を納める建物として整備しました。
拘っているのは、元々お墓は「子宮」の形をしていて、 人は死後、生まれてきた母親の「胎内」に戻っていく、という意味かあり、土に帰すという事がその意味合いになります。
廟の中では大地とつながっておりお骨はそこに納められます。

庫裏
庫裏には学房初め、東司(トイレ)、浴司(お風呂)、典座(お勝手場)があり、地域のコミュニティーの場所としてご活用いただけます。
また、各種教室も開催しておりますので、ご確認の上、どなたにもご参加いただけるようになっております。

学房
直訳しますと学びの部屋ということになります。
お寺が敷居の高いものになってしまっています。地域のコミニケーションの場として、ご先祖を供養する場として、情報発信する場として活用していただきたいという思いがあります。
住職挨拶
曹洞宗 建宗寺 二十七代目 舟橋正樹(ふなはししょうじゅ)と申します。
建宗寺は元々檀家制度だけでは成り立つ寺院ではなかったですので、先代は愛知高校の教師をしておりました。私も歯科医と住職の2足の草鞋を履いておりまして、住職暦は30年になります。
生まれてからずっとこの地で育ち、子供の頃から祖父に住職の道を引かれていたように思います。
私の基因は二十五代曾祖父から受け継いでおり、尽くすことが命題になっております。祖父が二十六代目になります。
祖父の後を継ぎお寺を守ってきました。これからお寺経営が益々困難な時代になりますが、建宗寺では跡取りを育て、お寺が受け継がれていくように伽藍の整備をしました。
お墓とご供養に正しく向き合いたい方へ
そもそも供養とはなにか、遺骨の扱い方、死者を弔うご葬儀をどうしていくと良いかを考え、時代に則した方法でちゃんとした本来の意味を違えない様な仏事を厳修していきます。そのために、学房の設置、廟堂の新設などを行いました。