宗教は世界中にあります。有名な物としては世界三大宗教である「キリスト教、イスラム教、仏教」があります。
ではみなさま、これらの宗教の基本的な違いについて考えたことはありますでしょうか。
そこで今回は、日本人にとってなじみの深い、キリスト教と仏教の違いについて知って頂きたいと思います。知って頂くことによって、みなさまの信じている物・大事にしている物が寄り深く見えてくるかもしれません。
仏教
まず仏教から考えていきます。
仏教は「修行をして優れた人間になる」というのがコンセプトです。
そのため仏教は、仏陀(真理に目覚めた人)になるために人が努力することを求めます。仏陀の教えは、悟る事を目指す教えと道ですが、仏陀はあくまでも人であり、神ではありません。
キリスト教
次にキリスト教です。まず、キリスト教は一神教であります。つまり、天地創造の神を信じ、この神が人間に慈愛と裁きのまなざしを向けていると信じます。
キリスト教は、どのように出来たのでしょうか。
前提としてキリスト教はユダヤ教から派生した宗教です。ユダヤ教にはメシア(救世主)を待望する信仰がありました。そこで、今から2000年前にパレスチナの地で教えを説いて殺された、イエスという人物がメシアであったと信じる者たちが教会をつくった。
これがキリスト教の起源です。
つまり
キリスト教等の一神教は、造物主としての唯一絶対神を、預言者を通じて知り、信仰します。
特にキリスト教では、その神の子、救世主をイエスと限定し、神の国と救いの教えを信仰します。
どう違うのか
まとめると、仏教では創造主のような神は説きません。
仏は神ではなく人なのです。なので、キリスト教の神とは全く異なります。
仏教は、全ては因縁果報によって存在し、仏と人間とにおいても本質的に別のものではなく、一体になれると説きます。人間の中にも仏と同じ性質(仏性)を内包しており、菩薩行を実践して迷いから抜け出すことができると説きます。
キリスト教は、一神教ですのである意味神に依存している宗教であり、それに対して仏教は、人間自身の生き方を人間自身に根ざしている宗教であると言えます。
これが仏教とキリスト教の根本的な部分での違いです。